『Intelligence』第14号目次
■ 特集:日本と東アジアの検閲史再考 ■
- 【対談】検閲研究の最前線―― 戦前と戦後をつなぐ /山本武利・浅岡邦雄・土屋礼子(司会)
- 韓国における通信検閲の歴史的展開―― せめぎあう国家安保と人権:張勉政権から盧武鉉政権まで/小林聡明
- 移動する検閲空間と拡散する朝鮮語―― 一九二八年「三・一五」と一九二九年「四・一六」の間から/高榮蘭
- 戦後台湾における検閲制度の確立―― 検閲関連法とその執行機関の変遷を中心にして/何義麟
- 日本統治期台湾での「検閲」を理解するために/河原功
- 占領期の軽演劇検閲/中野正昭
- 日本のキス検閲に見る戦前戦後レジームの連続性――接吻表象の多義性/ジョナサン・エイブル(訳:杉本文四郎)
- 幻の出版検閲改革―― 昭和初期の内務省と出版者の相克/安野一之
■ 特集:占領後日本と冷戦期米国の文化的諸相 ■
- ロックフェラー財団と文学者たち――冷戦下における日米文化交流の諸相/梅森直之
- 冷戦期ハリウッド映画における日本表象――『サヨナラ』(1957年)の生成過程をめぐって/志村三代子
- 占領期の大学生新聞/土屋礼子
- 戦後における「中野正剛」の語られ方――反軍・革新のイメージ再考/吉田則昭
一般論文
- 「抗日ドラマ」から見る中国の政治宣伝の変遷/趙新利
資料紹介
- 占領期における再刊小説の本文改変――吉屋信子の作品を例に/藤田篤子